＜見送り！＞
朝、目覚ましによって目覚めた。
緊張の目覚め
今日の夜にはインドにいるのだ
そう考えると、不安でいたたまれなかった
前回の中国旅行に行くときも見送りにきてもらった。
だが、出発の出発５分前に本人が梅田に到着したというハプニング（？！）が起こった。
もちろん、話す暇などなく、ほぼ一直線にバスに乗り込んだのだった。
今回はその反省を活かし、１時間前に着いた。
そのあと続々と大学のワンダーフォーゲル部の人達が見送りに着てくれた。
ワンゲル時代恒例だったことが、出発前に差し入れをいただく、ということだった。
私はこの出発の１週間前にクラブの人々を見送ったが、吉野家の牛丼１０人分差し入れたのだった。
その、お土産、多種多彩であった。
Yさん→ヒヨコのスリッパ・ハイテクコマ
Kさん→昆布
Tさん→蛍光ペン
O→ティッシュ
K→ファイブミニ
なかなかなんか楽しげなお土産、使い道を考えるのに苦労しそうだ。
←見送りに来てくれた人々。忙しい中有難うございました。
その後、無事見送られて関空にバスで向かった。
何度目の離陸になるだろう。
一人で飛行機にのって海外に出かけるのは初めてだ。
トラぶってもう日本に帰って来れないかもしれない。
マレーシア航空機は無事に離陸を果たした。
＜関空より綺麗なクアラルンプール空港！＞
マレーシアのクアラルンプールに着いた。
何故か日本語の案内板があって、楽々空港内部に潜入成功！
第一印象
「関空よりきれいやん」。
ぴかぴかの地面に、きれいな免税店。
従業員は巧みに英語を操るし、
なによりも、空港の中心に
熱帯雨林があるし。
←クアラルンプール空港内部
特になにもすることがなかったのでお金をリンギットに両替した。
なんとも発音しにくい単位である。
それよりも、一人で空港で待つってたいそう暇であった。
以前クラブでトランジットしたときは、部員同士で話をすればよかったのだが。
しかたないので、
エレベータのってあそんでたり
空港うろちょろしたりしたり
トランジットで一人は暇すぎる。
＜初めてのインド、まずは日本人＞
なんとか時間をつぶしゲート前で待ってると日本人の中年の方が居た。
同じ飛行機でチェンナイに行くらしい人だ。
嬉しいことに、
「夜中の着くから危ないから市内まで一緒に送ってくれる」
という話となった。これにはとてもうれしくて、内心すごくほっとした。
チェンナイに着くのは夜中の１１：３０.。
チェンナイに着いたあとどうやって市内まで行こうか、というのが一番に懸念だったのだ。
チェンナイ行きの飛行機に乗った。インド人やマレー人ばかりで日本人がほとんどいなくなって不安になってきた。
チェンナイに着いた。
ボロい！
クアラルンプールの空港が豪邸としたら、失礼ながらアバラ屋であった。
ところが、チェンナイに着くとその日本人はこういった。
多分、知らない人と行動するのが嫌だったのであろう。
「遅いから先方に迷惑がかかるかもしれないから、悪いけど話は無かったことにして」
内心安全にチェンナイ市内に行けると思ってたのでだけに正直ショックを受けた。
インドに来て初めて約束を反古にしたのは日本人だった。
似たようなことが中国でもあったことだが、
「お隣を避ける文化」
というのは、こういうところではすごく嫌な気分にさせられるものだ。
＜大量なインド人客引き軍団にびびる！＞
僕はチェンナイの空港にひとりぼっちになってしまった。
しばらく空港内でぼーぜんとしていた。
しかし、そうやっててもだれも何もしてくれないので外にでてなんとかバスを拾ってみようと思った。
意を決して外にでると、外国人は僕一人だったので、タクシーやホテルの客引きが
わらわら、うじゃうじゃ、わいわい
と集まってきた。しかし、海外旅行者のバイブル・地球の歩き方は、
「こういうのにひっかかると旅行会社に連れて行かれて法外に高いツアーに組まされたり、法外に高いホテルに連れて行かれる」と
しつこく脅している
そう思ったので両替をした後、空港の入り口に向かい空港の中で一夜をあかそうと考えてみた。
しかし、空港の入り口には銃を構えた軍人が居た。
その人に中にいれてくれと交渉してみた。
「チケット持ってるか？しゃーねーな、入れよ。」
どうにか中で夜明けをまつことができるようになった。
でも、やっぱり怖くて足ががくがく震えていた。
外国人は僕一人。
荷物を盗まれやしないかとすごっく不安になりながら眠れない夜をすごしたのだった。
